太陽光発電の売電の仕組み
太陽光発電の売電の仕組みは別に難しい話ではありません。
太陽光発電により得られた電気は、家庭内で消費するのが普通ではありますが、使う分だけちょうど良い具合に発電されるとは限らないというか、むしろ過不足が生じることが一般的です。
使う分よりも過剰に発電できた場合に、余った電気を電力会社に売ることができるわけです。
売るといっても、何かそのための特別な交渉事とか、機材などが必要になってくるわけではありません。
電力会社から電気を使うための電線をそのまま利用し、逆方向に流すことで即ち売ることになります。
太陽光発電装置を導入しさえすれば、基本的にはこれらの仕組みはセットされています。
つまり、過剰な電力はどれくらいかを自動的に判断して、余った分を電力網に流すこととか、実際にどれくらいの電気が流されたのかの計測や記録などは全て自動です。
これは、普通に電気を使う場合にも、特に意識することなく必要な電力量や実際に使った量が自動記録されることと似ています。
太陽光発電の仕組みの原理は半導体にあります
太陽光発電の仕組みがどのようになっているかを知っている人はさほど多くないでしょう。
太陽光発電は、シリコンによる半導体を利用しています。
電気とは要するにある回路の中を電子が移動することです。
この装置では、シリコンの結晶の中に、ごくわずかだけ不純物を混入させたものを2種類用意し、互いに結合させたものを用いています。
ここに光が当たることで、ごく単純に言えば電子が叩き出され、一方からもう一方の側に移動するという原理を利用しています。
文章で書くとあまりにも簡単な仕組みですが、実際には相当に微妙な物理的現象であり、どの程度不純物を混ぜるのかとか、どのような結合の仕方とするのかによって発電の効率が変わってきます。
一般の電気回路でも同じですが、その中にある電子は回路を一周してまた元に戻ってくるため、原理的に何かが消耗するとか機械的に摩耗したり劣化するといったことが起こらず、光がそこに当たる限りはいつまでも電気を起こし続けることができます。